【 聖 地 】

自分 が今ここにこうしていられること。 それはこの地があったから。

地元の人が”聖地”と呼ぶ「ムクチナート」。  ネパール秘境の地である。

太陽と月、枯れ草を食む白と黒の馬。遠くに7000mの ヒマラヤ連峰。

まさにこの世の「曼陀羅」である。

4000mのこの地に立ち、高山病になりかけながら 神の声を聞いた。

いや正確には すぐそばに神の存在を感じた、 といった方がいいだろう。

こんな高地で海の化石が出現することなど 信じられなかった。だが拾ってみたいと念じた時、

それはむこうから現れた。 大きなアンモナイトである。

「時」とはいったい何だろう。

ここに行こうとして一緒になった友人は、 後にこの山に衝突して 亡くなった。

タイ航空の飛行機事故によって。

「生」とは・・・

異空間・異次元の世界にふれたとき、 ものごとの別な側面が見えてくる。

そこから生活の一歩が始まった。

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